経過報告:最終選考出場16選手決定
Coupe du Monde de la Boulangerie 2016日本代表選手を選出する二次選考を11月20日日本製粉(株)本社(東京都渋谷区)で実施しました。
審査委員は、歴代クープ・デュ・モンド日本代表を含む、岡田重雄、河上洋一、児嶋弘志、佐藤広樹、成瀬正、西田純司、山撫イ徳、山風イ二、山本剛史、渡邉睦(五十音順)の10名が担当致しました。
二次選考では、パン部門においては、@バゲット、Aパン・オ・セーグル、Bパン・オ・ルヴァンの重量、長さを計り、規定内か否か確認の上、外観、焼き色を審査、さらに内相の確認および試食を行いました。
ヴィエノワズリー部門においては、@クロワッサン・オ・ブール、Aパン・オ・ショコラ、Bイーストを使用かつ油脂を折り込んだ生地の作品、Cヴィエノワズリーの範疇でイーストを使用した生地の作品、D自由作品2種の重量を計測の上、現物審査を行いました。
飾りパン部門においては、@規定作品(テーマ「四季」)の写真審査、Aプレートの現物審査を行いました。
二次選考を終えた、児嶋弘志クープ・デュ・モンド実行委員長の総評は下記の通りです。
国内選考も回を重ね、これまで数度にわたり挑戦して来た方や、日本チームの今回の優勝に刺激され初めて挑戦した方がおられた。
しかしその経験の差が作品の差に現れているかといえばそうではなく、全般的に完成度が非常に高い作品が提出された。
選手たちは高いレベルで実力が拮抗しており、毎回のことだが選考には大変苦労した。
■パン部門
フランスの伝統的製法に則ったパン作りが実行できている。 デザイン的にアイデアに富み、かつ、食感、内相など、本来求められるポイントもしっかり押さえられている作品が多かった。
■ヴィエノワズリー部門
デザイン性に富んだ素晴らしい作品が揃ったと感じる。各人の研究が高いレベルに達している証左だろう。
■飾りパン部門
近年はピエス的な傾向が主流であったが、今後はパンの質感を主軸においた表情が求められると考えている。 そのような流れを先取りした作品が出揃った。
我が国における手づくりパン製造技術の高まりには手応えを感じている。
パリ本選における日本チームの2度の優勝が寄与したものと考えている。
来年3月の最終選考での激戦が予想される。最終選考に臨む選手たちには、全力を尽くされることを期待している。
また、他の製パン技術者達には、是非その健闘を最終選考の現場で肌で感じて頂きたい。
二次選考を通過した16名(パン部門6名、ヴィエノワズリー部門6名、飾りパン部門4名)の選手たちは、2013年3月6日〜9日にインテックス大阪で開催される第23回モバックショウ(国際製パン製菓関連産業展)特設会場での最終選考に臨みます。
最終選考会では、パリ本選と同じように公開の実技審査で行われ、2016年本選に向けた日本代表が、3部門それぞれ1人ずつ選ばれることになります。
二次選考を通過し、最終選考に出場する16人の選手及び二次選考提出作品は次の通り。
(部門別五十音順。会社名は所属)
合田 知弘 [(株)ドンク]![]() |
斉藤 慎 [(株)ドンク]![]() |
坂巻 龍太 [(株)ドンク]![]() |
瀬川 洋司 [(株)ドンク]![]() |
二宮 茂彰 [(株)帝国ホテル]![]() |
山崎 豊 [(株)神戸屋レストラン]![]() |
久見瀬 智子 [(株)神戸屋レストラン]![]() |
相良 一公 [シェ・サガラ]![]() |
茶山 寿人 [(株)ドンク]![]() |
津田 宜季 [(株)神戸屋]![]() |
本間 智哉 [(株)アンデルセン]![]() |
渡辺 和宏 [(株)梅花堂キャンデーストアー]![]() |
遠藤 善行 [(株)ミリアルリゾートホテルズ]![]() |
勝海 遥平 [(株)東京ポンパドウル]![]() |
知念 裕之 [(株)神戸屋レストラン]![]() |
成瀬 貴人 [(株)神戸屋レストラン]![]() |